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第二號日吉丸 | 航空用魚雷
二見湾の南、水深20mに眠っているのが江南汽船所属の排水量1237トンの貨物船「日吉丸」太平洋戦争時は特設砲艦として横須賀 防備戦隊に所属して警備や輸送に 従事した。昭和19年6月21日 に父島入港後に触雷のため行動不 能となり、昭和20年2月18日の米艦載機による空襲によって沈没している。尚、同名の大きな船が嫁島の東で沈み、そちらも同じく海軍の徴用船だった関係で海軍では「第二號日吉丸」と呼んだ。


第二號日吉丸 | 船首
日吉丸船首。船倉には飛行機のエンジン、運搬用台車や航空魚雷などが散乱しておりマストが横倒しになっていた。日吉丸は船体後部に機関室をもち、その直前に後部マスト、船首楼後端部に前部マストをもち、船体中央部に船橋を配したデザイン である。


第二號日吉丸 | 星型エンジン
航空機用のエンジンだが付着物もあってわかりづらいが、複列14気筒に見えるので「栄」か「金星」系の航空エンジンだろう。


第二號日吉丸 | 星型エンジン
蒸気往復機関のコネクティングロッド3本がクランクに接続されている状態。機関室周辺部の船体は、ほぼ原型をとどめて いないが、ボイラーや復水器、蒸気レシプロ機関、軸系の部材などは頑丈で重量があるのでほぼそのままの形をとどめ、流出することもなく同じ場所にある。船体の崩壊がさらに進んでも、これらのパーツは海底に残り続けるだろう。(海底のレクイエム68:小笠原の第二日吉丸より)
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